日本文化のご紹介~習字と書道って何が違うの?~
2019/12/09
日本文化のご紹介~習字と書道って何が違うの?~
こんにちは。
さて、さっそくですが、皆様
書道をはじめてみませんか??
「えっ・・・私にはハードルが高すぎる・・・」
「小学校の頃に五段持ってたよー。」
「習字と違って自由なんでしょ?」
「ボールペンとかならやってみたいけど・・・」
この質問をするとこのようなお返事・回答をされる方が
圧倒的に多いのではないかと思います。
私自身、もし自分が書道の世界にいなければ
どうだっただろうと考えると、この圧倒的多数と同じことを
言っていたかもしれません。いや、「言っていたかも」ではなく
「言っていたはず」です。
そして冒頭の問答の中に、習字と書道の違いが表れていると思います。
ではなぜ、このような認識が大多数となってしまったのか、
私見にはなりますが、大きく分けて2点の理由を挙げさせて頂きます。
①教育過程が「習字」でとどまっている点
②「美しい文字の基準」が異なっている点
では、順を追ってご説明していきます。
①教育過程が「習字」でとどまっている点
お習字といえば何ですか??
と質問を投げかけると、お手本を見て綺麗に文字を書く。
姿勢よく静かに書く。二度書きしたらダメ。など、、、、
皆様の中での共通認識があり、イメージがしやすいのではないでしょうか。
実際その通りだと思います。
教育課程の中で、書写という時間があり、習字を行うわけですから
当然そのような認識となるはずです。
また、子どものころは習字教室に通っていた大人の方も多いと思います。
そして、そこで学ぶ内容もいわゆる「習字」であり「書道」ではないのです。
※各書道団体や教室によっては指導をされている先生もいらっしゃいます。
②「美しい文字の基準」が異なっている点
それでは、書道とはいったい何なのでしょうか。
習字も書道も共通することは「美しく文字を書くこと。」だと思います。
ただし、この美しく文字を書くというところの認識が少し異なります。
習字は、文字を見て綺麗に書き写すことであり、お手本通りに整った線を書くこと。
これを美しい文字と捉えます。
一方、書道は毛筆によって文字の美しさを表現する「芸術」であり、
お手本通りに整えて書くだけではなく、個性を出し、自己表現をする必要性が
あるのです。
わかりやすくいうと、「書写」と「美術」の違いになるかと思います。
習字と書道は混同されがちではありますが・・・全然違いますよね!
さて、ここまで聞くと、
「なんだ!結局書道って難しい!」
「ハードルが高い!!!!」
そう思われる方がほとんどではないでしょうか。
はい。私もそう思います。
しかし、安心してください!!
書道がただ自由なだけではありません。
基本はあります!そして、その基本を教わっていない(知らない)から
書道を行うことへのハードルの高さや、何がよくて何がよくないのかがわからない。
そのような現象に陥ってしまうわけです。
もちろん芸術による個性の表現の自由はありますが、それにも基本があるわけですね。
つまり!基本を学べば書道の面白さや理解が深まり、
表現の幅が広まっていくわけです。
そこにはまると、、、
あなたはもう書道の世界から抜けられませんよ~♪笑
勉強すればするほどはまる芸術、それが書道です。
ちょっとでも興味のある方はぜひ一度、青霄書法会にご相談ください♪
経験豊富な講師が、基本の基本からあなたにあった指導をします♪
青霄書法会 副代表 / 書道家
上平泰雅